西河岸(読み)にしがし

精選版 日本国語大辞典 「西河岸」の意味・読み・例文・類語

にし‐がし【西河岸】

  1. [ 一 ] 江戸時代、東京都中央区の日本橋川にかかる日本橋の南詰から以西河岸呼称
    1. [初出の実例]「くれ木屋。日本橋西かし、鉄炮洲。中橋大工丁。桐の木此所に有 源川」(出典:国花万葉記(1697)七下)
  2. [ 二 ] 江戸新吉原をめぐる総堀に面した河岸の一つ。新吉原の西側にあたり、下等な女郎屋切見世)があった。
    1. [初出の実例]「大みせ小みせ交りみせ、西かし東、ふしみ丁」(出典:洒落本・淫女皮肉論(1778)深川の密談)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「西河岸」の解説

西河岸
にしがし

[現在地名]和歌山市西河岸にしかわぎし町・湊紺屋みなとこんや町三丁目・湊本みなとほん町三丁目・湊北みなときた町三丁目・小野おの町三丁目・久保くぼ丁四丁目・うわ町・網屋あみや町・材木ざいもく丁・植松うえまつ

湊地区の西端、紀ノ川に面した町人町で、古くは湊浜みなとはまといった。北端は紺屋町筋、南は南牛町みなみうしまち筋で北から一丁目―八丁目に分ける。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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