通山明神跡(読み)つうさんみようじんあと

日本歴史地名大系 「通山明神跡」の解説

通山明神跡
つうさんみようじんあと

[現在地名]阿山町内保

「とおりやまみょうじん」ともいう。内保の鴛尾うちほのおしおにあり、別名宇都可うつか神社とも称し、延喜式内社とされるが、同名の神社は阿拝郡土橋つちはし(現上野市)にもある。「伊水温故」には「延喜式伊賀二十五座 宇都可社、宇都賀ヲ内保ト謬タル也」とあり、「伊賀国誌」(内閣文庫蔵)に「通山大明神有内保村」とある。度会延経の「神名帳考証」もまた「在内保村云通山社」とする。宇都可神社は貞観一五年(八七三)に正六位上より従五位下に進階している(三代実録)。ところが、内保の東方一〇キロの近江・伊賀の国境にそびえる油日あぶらひ(六九四メートル)の山霊を祀って、油日神社(現滋賀県甲賀町)があり、同社も通山大明神と称した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android