催経剤ともいい、月経を促進する薬剤で、月経困難や月経不順に用いる。堕胎薬として乱用すると危険なものが多い。普通はアロエのような植物性下剤または卵胞ホルモンが用いられる。植物性下剤は大腸を刺激して骨盤臓器の充血、子宮の収縮を促し、月経を促進させる。一般用薬として市販されているものは、漢方処方を基礎としたもの、アロエ、サフラン、ケンゴシ、ダイオウ、トウキ、センキュウ、ブクリョウ、ベニバナなどの生薬(しょうやく)を配合したもの、さらに卵胞ホルモンを加えたものなどがある。漢方処方としては、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桂皮茯苓丸(けいひぶくりょうがん)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)などが用いられる。
[幸保文治]
貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...