造次顛沛(読み)ゾウジテンパイ

デジタル大辞泉 「造次顛沛」の意味・読み・例文・類語

ぞうじ‐てんぱい〔ザウジ‐〕【造次××沛】

《「論語里仁の「君子は食を終うる間も仁にたがうこと無し。造次にも必ずここに於いてし、顛沛にも必ず是に於いてす」から》とっさの場合とつまずいて倒れる場合。わずかな時間のたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「造次顛沛」の意味・読み・例文・類語

ぞうじ‐てんぱい ザウジ‥【造次顛沛】

〘名〙 (「そうしてんぱい」とも。「論語‐里仁」の「君子無食之間違一レ仁、造次必於是、顛沛必於是」による。君子はとっさの場合やつまずいて倒れる場合でも仁から離れないの意から) とっさの場合やつまずき倒れるとき。転じて、わずかの時間のたとえ。つかのま。
※本朝文粋(1060頃)一三・為左大臣供養浄妙寺願文〈大江匡衡〉「行住坐臥、事三宝。造次顛沛必一乗
※開化本論(1879)〈吉岡徳明〉上「希くは造次顛沛にも此心操を忘るること勿らんことを」

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