顛沛(読み)テンパイ

デジタル大辞泉 「顛沛」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぱい【××沛】

つまずき倒れること。転じて、とっさの場合。つかの間。→造次ぞうじ顛沛
造次にも―にも神の御恵を感謝せねばなりませぬ」〈魯庵社会百面相

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精選版 日本国語大辞典 「顛沛」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぱい【顛沛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. つまずき倒れること。
    1. [初出の実例]「縹嚢黄巻、吐握不弃、青簡素鉛、顛沛不離」(出典三教指帰(797頃)上)
    2. [その他の文献]〔詩経‐大雅・蕩〕
  3. 転じて、あわただしい時。とっさの場合。つかの間。
    1. [初出の実例]「造次にも顛沛にも神の徳をうけずと云ことはないぞ」(出典:日本書紀桃源抄(15C後))
    2. [その他の文献]〔論語‐里仁〕

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