連込(読み)つれこむ

精選版 日本国語大辞典 「連込」の意味・読み・例文・類語

つれ‐こ・む【連込】

〘他マ五(四)〙
① いっしょにつれて中にはいる。同伴してはいり込む。ひっぱり込む。
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三「牛店え連込(ツレコ)むりくつにゃあめへりやすめへから」
愛人を伴って、宿屋などにはいり込む。また、私娼が客を伴って宿にはいる。
故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉四「女を欺してまで連れ込まうとは思はない」

つれ‐こみ【連込】

〘名〙
① 愛人を伴って待合や宿屋へはいること。男女が同伴してはいること。また、私娼が客を同伴して宿にはいること。
腕くらべ(1916‐17)〈永井荷風〉五「連れ込みのお客」
※故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉八「いづれ大森あたりの連れこみへでも引張ってくつもり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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