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進化発生生物学 しんかはっせいぶつがく evolutionary developmental biology

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知恵蔵2015の解説

進化発生生物学

個体発生と系統発生遺伝子の発現調節という観点から解明しようとする新しい学問分野。英語を略してエボデボ(evo-devo)と呼ばれることが多い。 具体的な目標は生物の形のでき方を遺伝子の作用として説明することにある。ヒトゲノム研究を通じて、ホックス遺伝子など、生物の体の作りを制御している遺伝子が次々と見つかり、個体発生(受精卵という1個の細胞から複雑な成体ができるまで)のメカニズムを、発生の進行に伴って遺伝子のスイッチが次々と入り、また切られていく過程として説明できるようになった。体の作りにかかわる少数の基本的な遺伝子セットは、既にカンブリア紀以前からほとんどの生物に共有されていることが分かっており、全く異なる体制をもつ生物の進化を、スイッチ機構の多様化と遺伝子の用途変更によって跡付ける試みも進められている。

(垂水雄二 科学ジャーナリスト / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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