逸見村(読み)へみむら

日本歴史地名大系 「逸見村」の解説

逸見村
へみむら

[現在地名]横須賀市吉倉よしくら町一―二丁目・西逸見にしへみ町一―三丁目・東逸見ひがしへみ町一―四丁目・山中やまなか

南は横須賀村、北は長浦ながうら村に接し、東にくすうら湾を控える。「へんみ」と訓ずることもある。「吾妻鏡」建保元年(一二一三)五月六日条に記される、和田義盛の乱で討死した武士のなかに逸見五郎・次郎・太郎の名がある。正保国絵図に村名がみえる。近世中期に新田開発が進み、三浦半島東岸では浦郷うらのごう村に次ぐ打出しがあった。天保初期の家数一一七(風土記稿)。明治九年(一八七六)の家数一九四、人数七九一(男四〇八・女三八三)、牛一、馬二〇、一五〇石積の荷船二、七〇石積荷船一、伝馬船一〇、田一一町八反余、畑二六町二反余、山一六二町三反余、民業は農業九九、造船所職入業五〇、商業四五、同一〇年にできた東海水兵本営があり、営内人数は士官三〇、下士以下卒とも六五〇人(皇国地誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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