最新 地学事典 「遅れクリープ」の解説
おくれクリープ
遅れクリープ
retarded creep
フォークト物体のような弾性と粘性の両方の性質をもった物体では,急激に応力を加えても,弾性体のようにすぐには歪みを生じない。また応力を急に取り去っても歪みはすぐにはゼロにはならない。このように,応力をかけてのち,ある時間がたって歪みが一定値となる現象を遅れクリープという。ふつう弾性余効(elastic afterworking)といわれている現象は遅れクリープである。岩石は多少ともこのような性質をもっており,地震時の地殻変動に続いてこの種の変動が観測されることがある。
執筆者:藤井 陽一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

