化学辞典 第2版 「過ギ酸」の解説
過ギ酸
カギサン
performic acid
CH2O3(62.03).HC(=O)OOH.ペルオキシメタン酸ともいう.常温で液体,蒸気は刺激臭がある.純ギ酸にH2O2と濃硫酸を作用させるか,紫外線照射下でギ酸と酸素の反応により合成する.融点-18.5 ℃.80 ℃ 以上で爆発的に分解する.水,アルコール類などに可溶.有機合成,分析などにおいて強い酸化剤として用いられる.たとえば,オレフィンに作用させると,α-グリコールのモノギ酸エステルとなる.[CAS 107-32-4]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報