すぎこし‐かた【過来方】
- 〘 連語 〙 ( 「すぎこし」は、動詞「すぎく(過来)」に過去の助動詞「き」の連体形「し」の付いたもの。「こし」を「越し」と解して、「過越方」とも表記した )
- ① 通り過ぎて来た方向。こしかた。
- [初出の実例]「兄弟は過こしかたをながむれば、老若おほくちまたに立さはぎ」(出典:浄瑠璃・初庚申楽遊(1679)四)
- ② 過ぎ去った昔。過去。こしかた。
- [初出の実例]「心よはきは女の癖、過越方(スギコシカタ)を思ひ出し」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)初)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 