道地III遺跡(読み)どうじIIIいせき

日本歴史地名大系 「道地III遺跡」の解説

道地III遺跡
どうじIIIいせき

[現在地名]九戸村江刺家 簗場

折爪おりづめ岳東方の山麓複合扇状地が、東流する小さな沢によって開析された小尾根の北裾に位置。標高三〇〇メートル。昭和五六年(一九八一)の調査によって竪穴住居跡一〇棟、竪穴住居跡状遺構三棟、ピット一六基、配石遺構一基、埋設土器遺構一基が検出され、ほかに湧水二ヵ所が確認された。時期は縄文時代中期晩期。竪穴住居跡は縄文時代中期に属するもの三棟、晩期に属するもの七棟である。中期の三棟は北東の湧水を囲むように検出され、標高三〇〇メートル地点を占地。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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