道場宿河岸(読み)どうじようじゆくがし

日本歴史地名大系 「道場宿河岸」の解説

道場宿河岸
どうじようじゆくがし

[現在地名]宇都宮市道場宿町

鬼怒川左岸の河岸で、成立は江戸時代初期と思われ、万治四年(一六六一)の鬼怒川川下げ荷物船賃定(坂本竜太文書)に、下流の各河岸への料金が記される。元禄三年(一六九〇)幕府廻米津出浦々河岸之道法并運賃書付(徳川禁令考)に「江戸江川通五拾六里、運賃米百石ニ付五石八斗」とある。同一四年の九河岸船極印改帳(坂本竜太文書)では三九艘の船があり、新船六艘。明治二年(一八六九)の河岸場明細書(伊沢新右衛門文書)によれば寛文二年(一六六二)理兵衛が通船を始め、船二艘をもつ。正徳元年(一七一一)新右衛門と長衛門が新規に河岸場を設け、各一艘所持したが、このとき小舟持の者と出入があり、その結果二艘のうち一艘を村方へ貸付け和解

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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