道束(読み)どうそく

精選版 日本国語大辞典 「道束」の意味・読み・例文・類語

どう‐そくダウ‥【道束・導束】

  1. 〘 名詞 〙 コケ植物、特に蘚類および少数苔類の茎の中心部にある小形の厚膜細胞が束状に集まっている部分水分養分を通す役割があるといわれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「道束」の意味・わかりやすい解説

道束
どうそく

コケ植物の茎の中央部にみられる、膜がやや肥厚し、他の細胞とは異なる細胞の集まりで、中心束ともいう。道束は原始的な通道組織と考えられ、道束を構成する細胞間には原形質連絡糸などもみられる。小形のコケ植物や大部分の苔(たい)類ではこの道束がみられない。

[井上 浩]

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