日本歴史地名大系 「道脇村」の解説 道脇村どうわきむら 静岡県:掛川市道脇村[現在地名]掛川市葛川(くずかわ)・緑(みどり)ヶ丘(おか)二丁目・青葉台(あおばだい)・葵町(あおいちよう)逆(さか)川の左岸にある。下西郷(しもさいごう)の仁藤(にとう)村に仏堂寺という寺があったため堂脇とよび、のち村名となったという。寛永二年(一六二五)まで堂脇村、翌年より道脇村と書いた(以上「掛川誌稿」)。天文六年(一五三七)六月九日の今川義元判物(長松院文書)によると、義元が長松(ちようしよう)院の寺領を安堵しており、そのうちに「門前奥野村仁藤内堂脇」とみえる。同一一年一二月八日の同判物(同文書)では長松院領の「奥野并□□之内堂脇」の増分石米四石三斗余・代方七貫五〇〇文余が安堵されている。この二つの判物から、戦国期の当地は仁藤のうちに含まれていたと考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by