遠山鳥(読み)トオヤマドリ

デジタル大辞泉 「遠山鳥」の意味・読み・例文・類語

とお‐やまどり〔とほ‐〕【遠山鳥】

ヤマドリ別名雌雄が山を隔てて寝るというところから、男女が別々に夜を過ごす意にかけて用いる。
「冬の夜を羽も交さで明かすらむ―ぞよそにかなしき」〈相模集

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「遠山鳥」の意味・読み・例文・類語

とお‐やまどりとほ‥【遠山鳥】

  1. 〘 名詞 〙 ( ヤマドリの雌雄は山を隔てて寝るというところから ) 「やまどり(山鳥)」の異名
    1. [初出の実例]「歎きかちにて、例の、とを山どりにて明けぬ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)総角)
    2. 「桜咲く遠山鳥のしだりをのながながし日もあかぬ色かな〈後鳥羽院〉」(出典:新古今和歌集(1205)春下・九九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android