遠方人(読み)オチカタビト

デジタル大辞泉 「遠方人」の意味・読み・例文・類語

おちかた‐びと〔をちかた‐〕【遠方人】

遠方の人。あちらにいる人。
が待ちし秋萩咲きぬ今だにもにほひに行かな―に」〈・二〇一四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例

精選版 日本国語大辞典 「遠方人」の意味・読み・例文・類語

おちかた‐びとをちかた‥【遠方人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 遠方の人。遠くにいる人。
    1. [初出の実例]「吾(わ)が待ちし秋萩咲きぬ今だにも、にほひに行かな越方人(をちかたひと)に」(出典万葉集(8C後)一〇・二〇一四)
  3. 香木の名。分類は真南賀(まなか)。「続古今‐春上」の「うちわたす遠方人は答へねど匂ぞ名のる野辺の梅が香〈藤原定家〉」による中御門院の勅名。別に羅国の香もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android