遠離ける(読み)とおざける

精選版 日本国語大辞典 「遠離ける」の意味・読み・例文・類語

とお‐ざ・けるとほ‥【遠離】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]とほざ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 遠くへ離れさせる。とおのかせる。
    1. [初出の実例]「水輪稍に相ひ遠(トホサク)」(出典:大日経治安二年点(1022))
    2. 「うるさくとりまく仲間のものをとほざけたるは」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三)
  3. 近寄らないようにする。親しくしない。疎遠にする。うとんじる。
    1. [初出の実例]「さしも眤(むつましかる)可き夫婦・父子の中をだに遠(トヲザ)くるは、讒者の偽也」(出典:太平記(14C後)一二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android