普及版 字通 「遨」の読み・字形・画数・意味
遨
15画
[字訓] あそぶ
[字形] 形声
声符は敖(ごう)。敖は長髪の人を犠牲として、架して殴(う)ち、その威霊によって他に威圧を加える呪儀。その呪霊の出遊することを遨という。(遊)は神の出遊することを意味する字で、遨遊とはもと神霊の出遊することをいう字であった。のち、他を軽侮するような行動をいう。
[訓義]
1. いであそぶ、霊が出遊する。
2. たわむれる、おごる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕遨 アソブ・タハブル 〔字鏡集〕遨 ウツ・アソブ・タハブル・ササク・オコル
[語系]
遨・敖・傲ngは同声。nguと声近く、遊遨・翔は、もと神異のものが出遊するさまをいう語であった。のち、他を軽侮する行動や、気晴らしする意などに用いる。
[熟語]
遨怡▶・遨嬉▶・遨戯▶・遨牀▶・遨頭▶・遨遊▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報