適応度(読み)てきおうど

百科事典マイペディア 「適応度」の意味・わかりやすい解説

適応度【てきおうど】

生物がどれだけ多くの子孫次世代に残せるかの尺度繁殖成功度とも。1個体当りの,繁殖可能な子供の数によって示される。適応度が1より大きければ,その個体の子孫は存続する。その遺伝子に注目すれば,自分の子供だけでなく一部の遺伝子を共有する血縁個体の適応度も問題になるので,これを含めて包括適応度という。

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世界大百科事典(旧版)内の適応度の言及

【適応戦略】より

…このような見方では生物の形質は一つの適応戦略と理解され,その研究にはゲーム理論最適制御理論のような数学的方法が援用される。そのさい何が最適かをきめるものさしは,その遺伝子型の個体がどれだけ成功した子孫を残せるかであって,これを繁殖成功度reproductive successないし適応度fitnessと呼ぶ。大洋魚類の多くは一度に数十万,数百万のごく小さな卵を産み,渓流魚の多くは数千ないしそれ以下の大型の卵を産む。…

※「適応度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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