家庭医学館 「遷延性黄疸」の解説
せんえんせいおうだん【遷延性黄疸 Prolonged Neonatal Jaundice】
生後2週間以後も、肉眼でわかる黄疸がみられるものです。血中(けっちゅう)に増加するビリルビンの種類によって、高間接型(こうかんせつがた)ビリルビン血症(けっしょう)(非閉塞性(ひへいそくせい)黄疸)と高直接型(こうちょくせつがた)ビリルビン血症(けっしょう)(閉塞性(へいそくせい)黄疸)とに分けられます。
非閉塞性黄疸の原因は、母乳性(ぼにゅうせい)黄疸、溶血性(ようけつせい)疾患にともなう黄疸、体質性(遺伝性)黄疸などで、閉塞性黄疸の原因は、胆道系(たんどうけい)疾患、胎内(たいない)感染、敗血症(はいけつしょう)などです。以上のなかでは、母乳性黄疸(「母乳性黄疸」)がもっとも多くみられます。