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選挙王制 せんきょおうせいWahlkönigtum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

選挙王制
せんきょおうせい
Wahlkönigtum

中世ヨーロッパの,特にドイツポーランドなどにみられた君主制の形態。フランク王国に吸収されたドイツでは部族の割拠性が強く,911年世襲制のカロリング朝断絶後,部族公の選挙による国王選出が始り,以後王位継承は選挙原理と血統権原理の争いのなかで展開した。叙任権論争に伴った内乱期は,諸侯権力の発展,王権弱体化をもたらし,ホーエンシュタウフェン朝後半から世襲制の優位は失われ,国王選挙の原則が 13世紀初頭私撰の法書『ザクセン・シュピーゲル』に定着,次の世紀にかけての王権をめぐる抗争ののち,1356年カルル4世の発した金印勅書により,選挙制は最終的に確立した。ドイツ王は神聖ローマ皇帝となったから,国王選挙権をもつ諸侯を選帝侯と呼ぶ。近代初期のポーランドでは選挙王制が一種の貴族共和制の観を呈し,王権は名目的なものとなった。

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