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金印勅書 きんいんちょくしょ Bulla aurea; Goldene Bulle

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金印勅書
きんいんちょくしょ
Bulla aurea; Goldene Bulle

黄金文書,金印憲章とも呼ばれる。金板の印章を付した文書を一般に意味するが,歴史上,固有名詞としては特定の文書をさす。 (1) シチリア金印勅書 (1212)  ドイツ王 (のちの神聖ローマ皇帝) フリードリヒ2世 (赤髯王) がボヘミアの自治権を確認した文書。

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デジタル大辞泉の解説

きんいん‐ちょくしょ【金印勅書】

1356年、神聖ローマ皇帝カール4世が発布した帝国法。皇帝選挙に関する手続きを規定し、七人の選帝侯の地位・権限を確認したもの。文書の印章に黄金を用いたところからの名。黄金文書

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百科事典マイペディアの解説

金印勅書【きんいんちょくしょ】

1356年神聖ローマ皇帝カール4世が発布した帝国法。〈金印憲章〉〈黄金勅書〉ともいい,ドイツ語でGoldene Bulle。国王選挙手続と選帝侯の家柄およびその特権を定めた条項が最も重要で,ほかに私闘や家臣間の同盟を禁止する規定など,全31章からなる。

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世界大百科事典 第2版の解説

きんいんちょくしょ【金印勅書 Die Goldene Bulle】

神聖ローマ皇帝カール4世が,1356年1月10日に,ドイツ国王(すなわち神聖ローマ帝国皇帝となる)の選挙制と選帝侯特権を主内容としてニュルンベルク帝国議会で発布した帝国法で,同年12月25日メッツ帝国議会で補足された。勅書の印璽に黄金を用いたため金印勅書(黄金文書)と呼ばれる。金印憲章と呼ばれることもある。31章から成るが新法ではなく,慣習法を成文化したもの。 神聖ローマ帝国では,1198年以来ことに大空位時代以後頻繁に王朝交代が生じ,この過程で選帝侯に独占的国王選挙権が獲得された。

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大辞林 第三版の解説

きんいんちょくしょ【金印勅書】

神聖ローマ帝国皇帝カール四世が1356年発布した帝国法。皇帝(ドイツ国王)選挙の権利を七人の選帝侯に限定し、選帝侯領の地位と権力を公認。文書に金印を用いたところからいう。黄金文書。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

金印勅書
きんいんちょくしょ
Goldene Bulleドイツ語

1356年、神聖ローマ皇帝カール4世が発布した帝国法。黄金文書(もんじょ)ともいわれる。封蝋(ふうろう)に金箔(きんぱく)を置き、その上から捺印(なついん)されていたため、この名がある。皇帝選挙の手続と、選帝侯の法的地位を確定したもので、1806年の帝国解体まで効力をもち続けた。全文31章からなり、1~23章は1月10日のニュルンベルク帝国会議で、残り24~31章は12月25日のメッツ帝国公議で公布された。中心をなすのは1~7章である。選挙権は聖俗の7人の選帝侯に限られ、選挙は多数決によって決定される。マインツ大司教がフランクフルト・アム・マインに選挙会議を招集し、まずトリール大司教が投票、ケルン大司教、ベーメン王、ライン宮廷伯、ザクセン大侯、ブランデンブルク辺境伯の順でこれに続き、最後にマインツ大司教が投票する。選帝侯領は長子相続とされ、分割相続は禁止された。8~11章は選帝侯に特別な裁判権を認め、関税徴収権、貨幣鋳造権等の特権を与えている。12章では、年1回の選帝侯会議の招集を規定しているが、これは実現されなかった。15~16章は、ラント平和(フリーデ)のための同盟以外、都市同盟のようなあらゆる同盟を禁じ、市域外の住民に市民権を与えることを禁止しており、勅書の背後に大諸侯たちの反都市的政策があったことを示す。なお、勅書は教皇の皇帝承認権を完全に無視している。[平城照介]

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世界大百科事典内の金印勅書の言及

【フランクフルト・アム・マイン】より

… 学術・文化面をみると,文豪ゲーテの名を冠し,近年は社会哲学者アドルノ(1903‐69)らのフランクフルト学派で著名となった総合大学(1914年創立。1982‐83年には21専攻,学生数約2万7000)とショーペンハウアー,G.フライタークなど有数のコレクションを蔵する付属図書館,第2次大戦以後ドイツ語で書かれた全世界の出版物を収集するドイツ図書館,金印勅書をはじめ貴重な史料を保存する市立文書館,イエズス会派の聖ゲオルク哲学・神学大学,音楽大学,教育大学があり,マックス・プランク協会のヨーロッパ法史,生物物理学,脳の各研究所,パウル・エーリヒ実験治療研究所,フロベニウス民族学研究所も置かれている。また,シュテーデル美術館,ゲーテの生家を復元した記念博物館,ゼンケンベルク自然史博物館,新装なったオペラハウス,市立劇場,熱帯植物園など多彩な文化施設が備わる。…

【ラント】より

…いうまでもなく,このような新しい地域支配権力の成立は帝国を崩壊させる危険を内包しており,事実13世紀以後ドイツにおいて実質的な国家としての機能を備えるにいたったのは帝国ではなく,これらの領域支配国家であった。1356年の〈金印勅書〉はランデスヘルの至高権majestasを保障し,帝国からのラントの独立を完成させたものであった。 15~16世紀末まではランデスヘルはラント内を常に移動しながら統治を行っていた。…

【レガーリエン】より

…1158年のロンカリア帝国会議では,すべての交通路(道路ならびに河川)に対する高権,あらゆる種類の裁判収入,没収所領,租税,森林,狩猟・漁猟権,埋蔵資源もまたレガーリエンに含まれることになった。その後,領邦国家への発展過程で,一連の特権付与(1220年,31年の二つの諸侯法,1356年の金印勅書など)により,レガーリエンの多くはランデスヘル(領邦君主)の手中に帰し,さらに彼らは明確な特権付与を待たず,事実上その権利を行使したため,帝国の手には道路・河川高権,また限られた地域での貨幣鋳造権,関税徴収権しか残らない状態となった。レガーリエンは19世紀に消滅するが,形を変えて近代国家の専売権として生き残った。…

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