遺忘(読み)イボウ

デジタル大辞泉 「遺忘」の意味・読み・例文・類語

い‐ぼう〔ヰバウ〕【遺忘】

[名](スル)忘れること。忘却
「人の―を喚びさましたるものは」〈鴎外訳・即興詩人

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精選版 日本国語大辞典 「遺忘」の意味・読み・例文・類語

い‐ぼうヰバウ【遺忘】

  1. 〘 名詞 〙 物事を忘れること。忘却。
    1. [初出の実例]「遺忘とは、はたと時にあたり、失念してすることなり」(出典:寸鉄録(1606))
    2. 「闇黒の裡より出でて、人の遺忘を喚び醒したるものは、此祠と穀神祠(デメエテル)となり」(出典:即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉古祠瞽女)
    3. [その他の文献]〔周礼‐秋官・司刺〕

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普及版 字通 「遺忘」の読み・字形・画数・意味

【遺忘】いぼう(ゐばう)

忘れる。〔国語、楚語上〕旁(あまね)く人を求め、に得て以て輔と爲す。其のせんことをる。故に夕規誨箴諫せしむ。

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