避く(読み)ヨク

デジタル大辞泉 「避く」の意味・読み・例文・類語

よ・く【避く】

[動カ四]よける」に同じ。
秋風にさそはれわたる雁がねはもの思ふ人の宿を―・かなむ」〈後撰・秋下〉
[動カ上二]よける」に同じ。
玉川の人をも―・きず鳴く蛙このゆふかげはをしくやはあらぬ」〈古今六帖・三〉
[動カ下二]よける」の文語形

さ・く【避く】

[動カ下二]さ(避)ける」の文語形。

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精選版 日本国語大辞典 「避く」の意味・読み・例文・類語

よ・く【避】

  1. ( 後世は「よぐ」とも )
  2. [ 1 ] 〘 他動詞 カ行上二段活用 〙よける(避)
    1. [初出の実例]「家人の使にあらし春雨の与久列(ヨクレ)ど吾れを濡らさく思へば」(出典万葉集(8C後)九・一六九七)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行四段活用 〙よける(避)
    1. [初出の実例]「逢ふ事の山彦にしてよそならば人目も我はよかずぞあらまし」(出典:歌仙本貫之集(945頃)五)
  4. [ 3 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙よける(避)

さ・く【避】

  1. 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙さける(避)

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