日本歴史地名大系 「那留村」の解説 那留村なるむら 岐阜県:郡上郡白鳥町那留村[現在地名]白鳥町那留大島(おおしま)村の東、長良川支流和田(わだ)川の源流部の那留ヶ野とよぶ広い台地に立地。成村とも書く。村名は音響を発する石を産出し鳴ヶ野と称したことによるとする(新撰美濃志)。鳴石の産地として知られ、一時石炭を産出した。柳田国男は「美濃越前往復」で、山間の平野を意味する普通名詞「ナル」に由来するとしている。慶長郷帳では「うしミつ(牛道)・中西共」(村高一千一九石余)の内に含まれると考えられる。牛道(うしみち)村(郷)は牛道川流域一帯の村々をさした。正保郷帳に成村とみえ、田方一六〇石余・畑方三九石余。寛永九年(一六三二)の成村検地帳(那留区有文書)によれば、田三町六反余・畑三町一反余、家数四二。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by