邪執(読み)ジャシュウ

デジタル大辞泉 「邪執」の意味・読み・例文・類語

じゃ‐しゅう〔‐シフ〕【邪執】

正しくない執着心邪念
「―を対治し、異見を掃蕩するの勤め」〈太平記・二四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「邪執」の意味・読み・例文・類語

じゃ‐しゅう‥シフ【邪執】

  1. 〘 名詞 〙 正しくない見解にとらわれること。また、その執念。仏教以外の見解または仏教内でも曲解偏執を行なう場合などをいう。
    1. [初出の実例]「昔紀僧正〈真済〉、存生日、持我明呪、而今以邪執、故堕天狗道悩皇后」(出典古事談(1212‐15頃)三)
    2. 「邪執しきりにつもりて ふゆのゆきにあひにたり」(出典:浄業和讚(995‐1335)下)

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