郷村断層(読み)ごうむらだんそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「郷村断層」の意味・わかりやすい解説

郷村断層
ごうむらだんそう

京都府北部、京丹後(きょうたんご)市網野(あみの)町にある地震断層。1927年(昭和2)の北丹後地震の際に旧郷村(網野町郷(ごう))で延長18キロメートルにわたる地震断層が生じた。郷―公庄(ぐじょう)間の道路には、上下で0.6メートル、左右で2.5メートルの食い違いを生じた跡が残り、国の天然記念物に指定されている。

織田武雄

『『奥丹後震災誌』(1928・京都府)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の郷村断層の言及

【網野[町]】より

…京都府北西部,竹野郡の町。人口1万6696(1995)。丹後半島の基部に位置し,北は日本海に面する。福田川,木津川沿いと海岸沿い以外は,ほとんどが山地である。中心集落の網野の東には入江のなごりの淡水湖,離(はなれ)湖がある。農業はわずかな低地での米作と砂丘地のスイカ,メロン,チューリップ栽培が中心。マツバガニなどの沿岸漁業も行われる。古くから丹後縮緬の主産地だが,不況の下で問題をかかえている。海岸線は山陰海岸国立公園,若狭湾国定公園に指定されており,観光開発も盛ん。…

※「郷村断層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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