郷柿沢村(読み)ごうかきざわむら

日本歴史地名大系 「郷柿沢村」の解説

郷柿沢村
ごうかきざわむら

[現在地名]上市町郷柿沢・三杉町みすぎちよう

野開発のかいほつ村の西、上市川とその支流ごう川の間に広がる平野に位置し、南は上市村、北は柿沢新村、西を上市川が流れる。村名はゆみ庄にある柿沢村と区別するためで、加積かづみ郷にあることに由来する(越中志徴)。「肯泉達録」の船倉神と能登神闘争之事には「柿梭の宮は柿沢といふ所にあり、神の業を伝て、中古まで柿沢より柿の梭など作り出せり」とある。また刀工郷義弘の出身地という伝承がある(上市町誌)正保郷帳では柿沢新村の高を含め九四七石余、田方六一町八反余・畑方一町三反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印によれば草高七三六石、免四ツ八歩、小物成は山役二七匁、鮭役六匁(退転)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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