郷沢村(読み)ごうさわむら

日本歴史地名大系 「郷沢村」の解説

郷沢村
ごうさわむら

[現在地名]蓬田村郷沢

東は陸奥湾に臨み、南は蓬田村、西は袴腰はかまこし岳で中里なかさと(現北津軽郡中里町)、北は瀬辺地せへじ村に接する。貞享元年(一六八四)の郷村帳に寛文四年(一六六四)以降の新田として村高二二〇・三石とあり、貞享四年の検地帳によれば、村高七三・八石、うち田方六六・二石、水田耕作の村であることがわかる。元禄三年(一六九〇)には後潟組に属し、村位は中(平山日記)

天明八年(一七八八)の菅江真澄の「外が浜つたひ」に「かつ行て郷沢といふ村のあとあり。卯辰のうゑに、いさりするに魚だにあらで、犬をつくり馬を屠りてくらひたりしころ、人身まかりやけたりしと」と天明飢饉直後の状況を述べている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android