デジタル大辞泉
「都に」の意味・読み・例文・類語
ふつ‐に【▽都に/▽尽に】
[副]
1 (下に打消しの語を伴って用いる)全然。まったく。
「泣く声は昼夜に絶えず、眠るという事―無ければ」〈一葉・うつせみ〉
2 すっかり。ことごとく。
「仰せありけるを、―辞退して出家してけるは」〈愚管抄・七〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ふつ‐に【都に・尽に】
- 〘 副詞 〙
- ① すべて。ことごとく。ふつくに。
- [初出の実例]「大乗経は力勝れたるをもて、重罪を都(フツニ)滅せり」(出典:法華義疏長保四年点(1002)一)
- ② ( 下に否定の語を伴って ) まったく。全然。
- [初出の実例]「乃ち驚いて求むるに都(フツニ)見ゆる所無し」(出典:日本書紀(720)神代上(兼方本訓))
- 「三八郎出奔ののち、弗(フツ)にゆくへのしれざれば」(出典:読本・昔話稲妻表紙(1806)四)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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