鄭州遺跡(読み)ていしゅういせき

百科事典マイペディア 「鄭州遺跡」の意味・わかりやすい解説

鄭州遺跡【ていしゅういせき】

中国,河南省鄭州にある竜山文化期,(いん)代,戦国時代(春秋戦国時代)の遺跡群総称。鄭州市の南東郊にある二里岡は殷代中期の代表的な遺跡で,建築基壇,竪穴(たてあな)住居跡,貯蔵穴などが発見され,土器,骨器,石器卜骨(ぼっこつ)など多くの遺物出土。この場所を,《史記》等にみられる殷中期の国都とする説がある。また212基の戦国墓も発見されている。

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世界大百科事典(旧版)内の鄭州遺跡の言及

【鄭州】より

…中国,河南省中部の都市。黄河の南岸近くに位置し,京広(北京~広州)・隴海(ろうかい)(蘭州~連雲港)両鉄道の交点に当たる。省政府の所在地で,全省の政治,経済,交通,文化の中心。周の初め武王が弟の管叔を封じた管国の地と伝えられ,春秋時代には鄭国の一部であった。隋のとき管城県をおいて鄭州の行政中心としたが,明に至り管城県を鄭州と改称して開封府に所属させ,清代に及んだ。中華民国は鄭県として省に直属させ,中華人民共和国では鄭州市となり,1954年以来,省政府がここに移っている。…

※「鄭州遺跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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