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卜骨 ボッコツ

デジタル大辞泉の解説

ぼっ‐こつ〔ボク‐〕【×卜骨】

亀甲(きっこう)・獣骨などを焼いて、その割れ目の形で吉凶を占う方。古くから中国などで行われ、日本でも弥生時代には行われた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

ぼっこつ【卜骨】

獣骨を用いる占いを骨卜といい,その骨を卜骨とよぶ。亀の甲を用いるときは亀卜といい,その甲は卜甲である。,ヤギなど家畜の骨の形や色などで占う法は,西アジア,北アフリカ,ヨーロッパにおいて,また,羊,鹿などの骨を火で熱してひびの入り方で占う法は,東ヨーロッパ,北・中央アジア北アメリカでそれぞれ古記録に記され,民族例としても知られている。モンゴルでは現在も羊の右肩甲骨を熱する占いが行われている。中国,朝鮮半島および日本では,骨や甲を点状に何ヵ所か灼(や)き,ひびの形状で占う法が行われた。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ぼっこつ【卜骨】

亀甲きつこう・獣骨などを焼き、その亀裂によって吉凶を占う方法。古くは中国で用いられたが、日本でも弥生時代には行われていた。灼骨。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

知恵蔵miniの解説

卜骨

占いの一種「骨卜」(こつぼく)に用いられる亀甲(きっこう)や獣骨などのこと。古くはヨーロッパ・アフリカ・北アメリカ・中国など世界各地に骨卜の記録があり、モンゴルでは現在も羊の骨を熱しそのヒビの入り方で見る占いが行われている。日本では紀元前の弥生時代に行われていたことが全国の遺跡から出土した卜骨により確認されており、中国の歴史資料「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」には、3世紀の日本で卜骨を行っていたとの記述がある。7世紀以降の律令時代には国の祭事として行われた。2015年1月、奈良県桜井市の「纒向(まきむく)遺跡」(国指定の史跡)で、3世紀後半~4世紀初め(古墳時代前期)の卜骨を発見したと発表された。纒向遺跡は邪馬台国の有力候補地とされ、ここで卜骨が出土したのは初めてのこと。

(2015-2-2)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典内の卜骨の言及

【太占】より

…その方法は,《古事記》天岩屋戸の段に〈天香山の真男鹿(まおしか)の肩を内抜きに抜きて,天香山の天波波迦(あめのははか)を取りて,占合(うらない)まかなはしめて〉とあるように,鹿の肩甲骨を波波迦(ははか)(カニワザクラのこと,ウワミズザクラの古名という)にて焼き,割れ目の模様でうらなうものであった。卜骨の出土例は弥生時代からあり,そのほとんどがニホンジカであるといい,これを裏付けている。令制以降は鹿卜から亀卜へと変わった。…

※「卜骨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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