酌田村
しやくだむら
[現在地名]熊山町酌田
ほぼ南東方に流れて吉井川に合流する小野田川の水源付近、岡村の北西にある。水分神社が鎮座し、同社の清水の井戸が下流の水田を若干潤していることや、水を汲分つ杓から村名がつけられたと伝える。慶長九年(一六〇四)の検地帳に「佐伯荘杓田村」とある(岡山県史)。寛永備前国絵図では高二六八石。正保郷帳に酌田村とみえ「ひしゃくた」と振仮名がある。「備陽記」によれば山上集落で、岡山京橋(現岡山市)まで道程六里。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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