酒手島村
さかてじまむら
[現在地名]一色町酒手島
矢作古川と市子川の間の新田村。北は惣五郎村、東は松木島村。寛文六年(一六六六)に矢作古川が松木島村の西を流れていたとき、砂州が島になっていた所を干拓したもの。村名の由来は、堤防完成の折藩主より祝の酒を下賜されたからといい、佐久島の手前にあり佐久手島が転じたものともいう。近世は初め甘縄藩領、元禄一六年(一七〇三)大多喜藩領。享保五年(一七二〇)幡豆郡酒手島・千間・生田・中根の新墾田二千石を与えられて分家となった旗本松平筑後守領。この年村高四六三石一升一合。安永五年(一七七六)の戸数六〇、人数三三二。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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