酒精剤(読み)シュセイザイ

デジタル大辞泉 「酒精剤」の意味・読み・例文・類語

しゅせい‐ざい【酒精剤】

揮発性医薬品をエチルアルコール、またはエチルアルコールと水の混液で溶かした液剤内用及び外用に用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「酒精剤」の意味・わかりやすい解説

酒精剤
しゅせいざい

揮発性医薬品をエタノール(エチルアルコール)またはエタノールと水の混液で溶かした液剤。内用および外用に用いられる。内用では芳香剤として用いる。アンモニア・ウイキョウ精がその例である。外用ではサリチル酸を含むものが多い。クロラール・サリチル酸精、サリチル酸精、複方サリチル酸精、複方サリチル酸メチル精、トウガラシ・サリチル酸精、ホルマリン・サリチル酸精、ヨード・サリチル酸フェノール精、複方ヨード・トウガラシ精などがその例である。

[幸保文治]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「酒精剤」の意味・わかりやすい解説

酒精剤
しゅせいざい
spirit

揮発性医薬品をエタノールまたは適当濃度の稀エタノールに溶解した液剤のことである。芳香剤として用いられるものが多い。揮発性精油のエタノール溶液は精油自体よりも微妙な芳香を放つものが多く,また芳香水剤に比べて揮発成分が多いので,芳香剤として有用である。アンモニア・ウイキョウ精は溶解性去痰薬として用いられ,サリチル酸精やトウガラシ・サリチル酸精は皮膚刺激剤として神経痛などに外用される。

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