酵素複合体(読み)コウソフクゴウタイ

化学辞典 第2版 「酵素複合体」の解説

酵素複合体
コウソフクゴウタイ
multienzyme complex

複合酵素ともいう.生体内の反応を能率よく進行させるために,ある酵素群は複合体を形成している.基質特異性の異なる個々の酵素が各反応段階で関与し,全体として一連の反応を経て,基質は反応生成物になる.脂肪酸合成に関与する脂肪酸合成酵素は代表的な酵素複合体で,7個の異なった酵素が互いに強く会合し,脂肪酸の合成を能率よく行う.また,ミトコンドリア内の呼吸に関与する電子伝達系の一連の酵素は,ミトコンドリアの内膜で酵素複合体を形成している.そのほかα-ケトグルタル酸脱水素酵素複合体,ピルビン酸脱水素酵素複合体などが知られている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む