醤油樽(読み)しょうゆだる

精選版 日本国語大辞典 「醤油樽」の意味・読み・例文・類語

しょうゆ‐だるシャウユ‥【醤油樽】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 醤油を入れる樽。ふつう一斗(一八リットル)入りの樽が用いられた。
    1. [初出の実例]「蕣の井の輪組なり醤油樽〈仙化〉 三年目には萩垣の虫〈介我〉」(出典:俳諧・萩の露(1693))
  3. 淫奔(いんぽん)な女、多情な女をいう俗語がよくころがるところからとも、いつも濡れているところからともいう。〔特殊語百科辞典(1931)〕
  4. すぐれた女形をいう隠語
    1. [初出の実例]「『桜川豊次郎だアの松本浜次良だアのといふ、せうよたろ(醤油樽)が来たからいいはづたア。けふは何んのうしるな』醤油樽とはすぐれてよき女がたの事をいふ」(出典:洒落本・田舎芝居(1787)序開)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android