20世紀日本人名事典 「野生司香雪」の解説
野生司 香雪
ノウス コウセツ
明治〜昭和期の日本画家
- 生年
- 明治18(1885)年11月5日
- 没年
- 昭和48(1973)年3月28日
- 出生地
- 香川県檀紙村(現・高松市)
- 本名
- 野生司 述太
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校日本画科〔明治41年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 仏教美術賞〔昭和48年〕
- 経歴
- 父は浄土真宗の僧侶。明治40年東京勧業博に「しずか」が入選。44年美術研精会正会員となり、大正4年同会第13回展で「月の香」が3等賞となる。3年再興日本美術院に研究会員として参加、5年院友となる。6年仏教美術研究のためインドに渡り、7年荒井覚方を助けてアジャンタ壁画を摸写した。帰国後、8年京都帝室博物館などで摸写展を開催。この頃「窟院の朝」「印度アジャンタ窟院途上の巻」などインドをテーマとした作品を描く。昭和7年インドの初転法論寺の大壁画「釈尊一代記」の制作を開始、11年完成させた。22年には善光寺雲上殿壁画を描いた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報