野鳥駅
のとりのえき
古代の西海道に置かれた駅。高来郡内に比定される。「延喜式」兵部省諸国駅伝馬条に肥前国駅馬(一五駅)として「野鳥」とみえ、駅馬五疋を常置していた。「和名抄」高山寺本には駅名として野馬とあるが、これを誤記とするのは「和名抄」諸本に記される郷名がすべて野鳥であることによる。同郷の遺称地を現千々石町上峰の野取・野取原、国見町平石の野取坂とする説に従えば、訓はノトリである。野馬であればノマ、ノバまたはヤマ、ヤバであろうか。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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