金井沢村(読み)かないざわむら

日本歴史地名大系 「金井沢村」の解説

金井沢村
かないざわむら

[現在地名]田島町金井沢

福米沢ふくめざわ村の西に位置し、帯沢おびさわ川と西にしさわ川に挟まれる。集落は北の山麓に点在し、檜沢ひさわ川沿岸に耕地が広がる。東から番場ばんば(馬場とも)前村まえむら西村にしむら下村したむら・中村・上村川原かわらの七坪からなり、帯沢川を越えて寛文一一年(一六七一)成立の端村帯沢新田村がある。元徳三年(一三三一)九月一五日の長沼宗実譲状案(皆川文書)に当地の「しなし」がみえ、「まめわた」とともに長犬に譲り、長犬一期の後は五郎高宗に譲るとしている。永和二年(一三七六)五月二六日、長沼朝直(高宗の子)は「大豆綿村しなしを加」を養子朝秀に譲っている(「長沼朝直譲状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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