日本歴史地名大系 「金仙院跡」の解説 金仙院跡こんせんいんあと 京都市:東山区祇園廻り高台寺門前町雲居寺跡金仙院跡雲居寺の寺中にあったとされる寺。「百錬抄」寿永元年(一一八二)一二月一〇日条に「入道大納言隆季卿雲居寺堂供養。号金山院」とある。「京都府地誌」は「廃金仙院」として「名勝志云。今ノ高台寺方丈、北方ニ当ル」と位置を述べる。付近に中納言藤原家成の別業地があり、その息隆季が雲居寺のなかに一宇を建立して金仙院(金仙寺)と命名し、その息隆衡は金仙院と号した。別業地は末裔の鷲尾家に伝領したが応仁の兵火で廃絶した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by