金光寺村(読み)きんこうじむら

日本歴史地名大系 「金光寺村」の解説

金光寺村
きんこうじむら

[現在地名]山本町豊岡金田とよおかきんでん

金光寺川の北岸の台地上にある。西に金光寺野きんこうじのの台地が広がり、外岡そとおか村支郷羽立はだち村に接する。北に志戸橋しとばし村、南に金光寺川を挟んで豊岡村があり、東には台地が連なる。

天正一九年(一五九一)の出羽国秋田郡知行目録写(秋田家文書)に、「百四拾弐石二斗四升七合 きんがうし村 山屋村」とあり、慶長六年(一六〇一)の秋田実季侍分限(秋田家文書)には「廿石 金光寺村」とある。正保四年(一六四七)の出羽一国絵図には、羽州街道と大間越おおまごし街道の分岐点に金光寺村八五石とある。享保一五年(一七三〇)の「六郡郡邑記」に「古来は下金光寺、古屋敷両村に居候処に、元和年中引移。三十軒」とある。

文化年間(一八〇四―一八)の「六郡郷村誌略」に「金光寺野といふ広原あり、水到らハ田ニよろしき地といふ、土橋あり、沢川、奥ハ雑木の御札林なり」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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