金剛座寺(読み)こんごうざじ

日本歴史地名大系 「金剛座寺」の解説

金剛座寺
こんごうざじ

[現在地名]多気町神坂

金剛山上にある。山号摩尼山。天台宗。本尊如意輪観音像。「三国地志」に「大織冠鎌足公ノ草創ナリ、土俗巡礼ノ一」とある。「五鈴遺響」は「寺伝云大織冠鎌足讃岐州志渡浦ニ面向不背ノ霊玉ヲ得ル、祈願成就ノ後建立ス処ナリ、古屋草紙云藤原不比等志等寺ヲ此地ニス、(中略)高三石紀州領主ヨリ免許アリ、国順礼第十番詠云 むかしより菩提のうへ木それなから出し仏のかけそ残れる」と記す。神坂こうざか集落入口道辺にある石柱道標に「金剛座寺観世音是より十一丁伊勢巡礼十番札所嘉永三年」とあり、境内には明和四年(一七六七)宝篋印塔と放生泉があり、本堂上の高地に寛文一〇年(一七六〇)石灯籠が二つある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 中略

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む