金剛正寺(読み)こんごうしようじ

日本歴史地名大系 「金剛正寺」の解説

金剛正寺
こんごうしようじ

[現在地名]下津町小畑

小畑こばた川北岸に位置し、救世山上宮院と号する。西山浄土宗本尊阿弥陀如来。「続風土記」によると当寺に安置される聖徳太子三歳の裸形像は、現和歌山市梶取かんどり総持そうじ寺の開山明秀が当地付近に閑居の折の守護仏を残したものという。高さ約二尺のこの像は室町時代の作とされ、明秀閑居の時代と符合する。当寺は寺号から古くは真言宗であったと考えられ、明秀の影響で浄土宗に変わったものであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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