金剛草履(読み)コンゴウゾウリ

デジタル大辞泉 「金剛草履」の意味・読み・例文・類語

こんごう‐ぞうり〔コンガウザウリ〕【金剛草履】

わらなどを編んで作った形の大きい丈夫な草履。普通のものより後部が細い。→二束三文

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精選版 日本国語大辞典 「金剛草履」の意味・読み・例文・類語

こんごう‐ぞうりコンガウザウリ【金剛草履】

  1. 〘 名詞 〙(い)、藁(わら)などで作った丈夫な草履。普通の形のものより後部が細く長い藁金剛板金剛などがある。金剛下下(げげ)
    1. 金剛草履〈我衣〉
      金剛草履〈我衣〉
    2. [初出の実例]「上人の一期の威儀は、馬、車、輿などに乗り給はず、金剛草履にて歩行し給き」(出典:法然上人行状画図(1307‐16頃)三四)

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世界大百科事典(旧版)内の金剛草履の言及

【履物】より

… 履物は婚姻習俗だけでなく,葬式にもかかわる。野辺送りに近親者がはく草履は〈アッチ草履〉とか〈金剛草履〉などといい,座敷から直接地面にはいたまま下りるほか,墓地や辻などに脱ぎすててくる習慣がある。このため,ふだん履物をはいたまま家から外へ下りるのは忌まれているが,野辺送りの履物を拾ってはくと百難を逃れるとか,蚕のあがりがよいという所もある。…

※「金剛草履」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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