長い(読み)ナガイ

デジタル大辞泉 「長い」の意味・読み・例文・類語

なが・い【長い/永い】

[形][文]なが・し[ク]
(長い)はしからはしまでの隔たりが大きい。「―・い橋」「―・いひも」「手足が―・い」⇔短い
ある時点までの間隔が大きい。久しい。また、永久である。「―・い年月」「―・い旅に出る」「―・い時間話し合う」⇔短い
のんびりしている。また、辛抱強い。「気が―・い」「息の―・い研究」⇔短い
[派生]ながげ[形動]ながさ[名]
[下接句]舌が長いしりが長い鼻毛が長い鼻の下が長い細く長く帯に短したすきに長し山高く水長し
[類語](1ロング長大長め長さ最長横長縦長細長い長細いひょろ長い/(2長丁場長時間延延長らく息が長い悠久永久永遠とわ永世常しえ常しなえ恒久悠遠長久経常不変常磐永劫永代久遠無限無窮不朽万代不易万世不易万古不易千古不易久しい久しぶり久方ぶり久久しばらくぶり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「長い」の意味・読み・例文・類語

なが・い【長・永】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]なが・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 空間的に連続している線状的なものについて、一方の端から他方の端までのへだたりが、相対的に大きいさま。
    1. [初出の実例]「人皆は今は長(ながし)とたけと言へど君が見し髪乱れたりとも」(出典万葉集(8C後)二・一二四)
    2. 「生絹(すずし)の糸をながうむすびて」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
  3. 時間について、ある時点から連続している他の時点までのへだたりが、相対的に大きいさま。また、永久であるさま。
    1. [初出の実例]「我は一つの長き病有り」(出典:古事記(712)下)
  4. 比喩的に、心や気質についていう。のどかなさま、のんびりしたさま、辛抱強いさま、心変わりしないさま、など。
    1. [初出の実例]「咲く花もをそろはいとはし晩(おくて)なる長(ながき)(こころ)になほ如かずけり」(出典:万葉集(8C後)八・一五四八)
  5. 大工仲間の語で、「良い」の意。

長いの派生語

なが‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

長いの派生語

なが‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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