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金属の摩耗 きんぞくのまもうwear of metals

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金属の摩耗
きんぞくのまもう
wear of metals

金属固体が他の物体と接触し,摩擦力をはじめとする力を受けて損耗する現象。摩耗の機構には主として4通りある。 (1) アブレイジョン摩耗 より硬い相手材の凹凸で削りとられて進行する。この場合,潤滑は切れ味を改善するので,かえって摩耗を助長するおそれがある。 (2) 凝着摩耗 相手材の一部が凝着してもげ落ちるとき,こちらの材料をもっていくことによって進行する。凝着界面にもろい反応生成物が形成されたり,凝着物に余分にかかる力のため疲労が進行して生じると考えられる。 (3) 疲労摩耗 相手材からの荷重により,内側に疲労荷重の最大部分が現れ,そこで疲労亀裂が進行して剥離することによる。 (4) 腐食摩耗 環境中の腐食物質や潤滑剤中の化学活性物質と反応して脆弱な物質を生成し,これが相手材からの作用力によって脱落して進行する。一般に摩耗はこれらのいくつかが同時に働いて進行するので,原因をよく見きわめて対策を立てる必要がある。しかし相手材からの作用力が共通の誘因であることは明らかであり,この作用力を減少させる対策,すなわち潤滑を施すことや接触面を平滑にすることは有効である。

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