略してSMRともいう。恒星大気の化学組成を調べると,水素に対する金属の量は,星によって違う。平均的な金属量の星の集団としてヒヤデス星団をとり,それより金属の多い星をSMRという。太陽での絶対量は,ヘリウムが水素の0.05~0.15,金属は10⁻4の程度で,ヒヤデスでは金属がたかだか2倍多い。絶対値の決まりは悪いが,相対値はわりあい決まるのである。1969年にスピンラッドH.SpinradとテーラーB.J.Taylorが,低分散スペクトルを分析して名付けた。それ以前に強線星と呼ばれたものと重なる。M67やNGC188のような古い散開星団の星がその例である。ただ精密な解析での鉄の量などとは必ずしも一致しない。連星の主星・伴星で共通なので,この性質は星の中で作られたより,素材によるとされる。銀河の構成要素の成分,また銀河での場所による違いなどを考えるとき,重要な要素である。
執筆者:近藤 雅之
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