金山谷
かねやまだに
中世からみえる広域地域名で、現在の大沼郡昭和村・三島町・金山町と、河沼郡柳津町のうち昭和三〇年(一九五五)に合併する以前の旧大沼郡西山村の地域をさす。「異本塔寺長帳」天文一三年(一五四四)条に「会津金山谷川口村烏山ニ築城」とある。文亀元年(一五〇一)一二月二七日の蘆名盛高加判某売券(山内文書)にこの地域内に含まれる「屋き沢」「大谷」を「大沼之郡神山之内」と表記されているが、神山は金山の誤記か、あるいは会津高田町の伊佐須美神社縁起の示唆するように、古くは神山谷を用いてのち改めたものか定かでない。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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